「施工ミスかな?」と思ったら
リフォームが終わって新しい生活が始まると、
「クロスに隙間ができてきた。」
「ドアが少し擦るようになった。」
「キッチンの扉が少しズレている気がする。」
そんな小さな変化に気付くことがあります。
「これって施工ミスかな?」
そう思うのも無理はありません。
でも、私が長年リフォームの仕事に携わってきた中では、施工ミスとは限らないケースもたくさんありました。
今回は、リフォーム後によくある「不具合」と「調整」の違いについてお話しします。
施主から見れば、全部「不具合」です
まず最初にお伝えしたいことがあります。
住む人からすれば、
「前は普通だったのに、今は違う。」
それだけで十分に不具合です。
その感じ方は間違っていません。
一方で、施工会社は現場を確認しながら、
「これは調整で直る。」
「これは設備の初期不良。」
「これは工事の不具合。」
というように、原因を見ながら判断しています。
現場では、大きく分けると次の4つに分類されることが多いです。
① 初期調整で改善するケース
住み始めてから調整が必要になることは珍しくありません。
例えば、
- ドアが少し擦る
- 引戸や網戸の動きが重い
- キッチン収納の扉が少しズレている
- ドアクローザーの閉まる速度
こうしたものは、少し調整するだけで改善することがあります。
また、設備機器でも、
- お湯の初期温度
- 人感センサーの感度
- トイレの洗浄設定
- 換気設備の設定
など、故障ではなく設定の見直しだけで解決するケースもあります。
② 木材など自然素材の性質によるもの
リフォームでは木材を使うことが多くあります。
木材は湿度や気温の変化によって、少しずつ伸び縮みする性質があります。
その影響で、
- クロスのジョイントが少し開く
- 木製建具が少し反る
- 無垢フローリングにわずかな隙間ができる
といったことが起こる場合があります。
もちろん、すべてが素材の性質によるものとは限りません。
だからこそ、気になることがあれば担当者に確認してもらうことが大切です。
③ 設備機器の初期不良
設備機器そのものに原因があるケースもあります。
例えば、
- 水栓から水漏れしている
- インターホンが映らない
- レンジフードが動かない
- 照明が点灯しない
このような場合は、工事ではなく設備機器の初期不良ということもあります。
メーカー保証の対象になるケースもありますので、まずは施工会社へ相談してみましょう。
④ 工事そのものの不具合
もちろん、本当に工事に原因があるケースもあります。
例えば、
- 配管から水漏れしている
- 雨漏りしている
- 施工内容が契約と違う
- 仕上がりに明らかな不具合がある
このような場合は、施工会社が現地を確認し、必要に応じて補修や再施工を行います。
大切なのは、自分で判断しないこと
ここまで読んでいただくと分かるように、住む人から見れば、どれも「不具合」です。
でも、その原因は一つではありません。
私自身、お客様から
「これって大丈夫ですか?」
とご連絡をいただき、現地へ伺うと、数分の調整で改善することもよくありました。
逆に、設備の初期不良だったり、工事のやり直しが必要だったりすることもあります。
電話や写真だけで原因を断定することは難しいものです。
だからこそ、一人で判断せず、まずは担当者へ相談してみてください。
それが一番早く、安心につながる方法だと思います。
まとめ
リフォーム後に気になることがあっても、すべてが施工ミスとは限りません。
初期調整で改善するもの。
木材など自然素材の性質によるもの。
設備機器の初期不良。
そして、本当に工事の不具合であるもの。
原因によって対応はさまざまです。
「これって施工ミスかな?」
そう思ったら、ご自身で判断しようとせず、まずは工事を担当した会社へ相談してみてください。
きっと、その後の対応もスムーズになります。
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