トイレをすっきり見せたいから、収納はなるべく小さくしたい。そう考える方も多いと思います。
ただ、実際にはトイレットペーパーの予備や掃除用品、生理用品、消臭剤など、トイレの中に置いておきたい物は意外とあります。
収納を考えるときに大切なのは、最初から吊戸棚や収納家具を選ぶことではありません。
何を、どれくらい置きたいのかを先に決めることです。
最低限なら、予備のトイレットペーパーが1ロールあれば困りにくいでしょう。使いやすさまで考えるなら、普段買っているトイレットペーパー1パック分、掃除用具、消臭剤や芳香剤、生理用品が入るくらいを目安にしておくと安心です。
今日は、トイレ収納はどれくらい必要なのか、収納のつくり方と合わせて整理していきます。
最低限なら、予備のトイレットペーパー1ロール
トイレ収納の最低ラインを考えるなら、まずは予備のトイレットペーパー1ロールです。
使っている途中で紙がなくなったとき、すぐ交換できる。これだけでも最低限の役割は果たせます。
近くに洗面室や廊下収納があり、ストックを別の場所に置けるなら、トイレの中に大きな収納をつくらなくても困りません。
反対に、買ってきたトイレットペーパーをトイレの中にまとめて置きたいなら、その分の収納量が必要です。
収納の大きさは、家族の人数だけでなく、買い方や保管場所によっても変わります。
おすすめは、1パック分と日常で使う物が入るくらい
使いやすさまで考えるなら、私は次の物が入るくらいをひとつの目安にしています。
- 普段買っているトイレットペーパー1パック分
- 掃除用具
- 消臭剤や芳香剤
- 生理用品
このくらい入れば、日常的に使う物はトイレの中でほぼ収まります。
トイレットペーパーも、普段買っている1パック分がそのまま入れば、収納場所を別に探す必要がありません。
ただし、すべての家庭でここまで必要とは限りません。
ストックを洗面室や廊下収納へ置くなら、トイレ内は数ロールだけでも十分です。
収納を決める前に、トイレの中へ何を置きたいのかを整理しておく。
これだけで、必要な大きさはかなり見えやすくなります。
掃除用具は、できれば分けて収納する
できれば、掃除用具はトイレットペーパーなどのストックとは分けて収納したいところです。
トイレ用洗剤、ブラシ、掃除シートなどは、形も大きさも揃っていません。
トイレットペーパーと同じ場所へ詰め込むと、使うたびに他の物を動かすこともあります。
たとえば、上の収納にはトイレットペーパーや生理用品、下の収納には洗剤やブラシを入れる。
このように分けておくと、取り出しやすく、収納の中も散らかりにくくなります。
吊戸棚は、床を狭くしない
トイレ収納でよく使われるのが、便器の上に付ける吊戸棚です。
床へ収納家具を置かないため、トイレの横幅を狭くしにくいのがメリットです。
トイレットペーパーや生理用品、洗剤のストックなどをまとめて収納できます。
一方で、高い位置に付けすぎると、奥に入れた物が取り出しにくくなります。
毎日使う掃除用品より、トイレットペーパーのストックや使用頻度の低い物を入れるほうが使いやすいでしょう。
また、大きな吊戸棚は便器の上に圧迫感が出ることもあります。
収納量だけでなく、トイレ全体の見え方も確認して決めます。

手洗いカウンターの下を収納にする
別置きの手洗器を付けるなら、その下を収納として使う方法もあります。
手洗いと収納を同じ場所へまとめられるため、限られた空間を使いやすくできます。
洗剤や掃除シート、トイレットペーパーなど、すぐ取り出したい物を入れる場所としても便利です。
ただし、手洗いカウンターそのものが室内へ張り出します。
収納を増やした結果、便器まわりが窮屈にならないよう、設置後の横幅まで確認しておきます。
手洗器については、トイレの手洗いは必要?|タンク上・別置き・洗面所を使う場合で比較しています。

キャビネット型トイレなら、便器まわりに収納をまとめられる
トイレ本体と収納をまとめたいなら、キャビネット型トイレという方法もあります。
便器の後ろにあるタンクや配管をキャビネットの中へ隠し、その両側などを収納として使うタイプです。
トイレットペーパーや掃除用品を便器まわりにまとめられるため、別で収納家具を置かずに済みます。
配管が見えにくくなり、見た目がすっきりするのも特徴です。
ただし、キャビネットがあるからといって、大量の物が入るとは限りません。
商品によって収納できる場所や大きさが違うため、何を入れたいのかを決めたうえで、収納寸法を確認します。
一般的な便器交換より商品代や工事費が上がることもあるため、収納だけでなく、見た目や掃除のしやすさも含めて検討したいところです。

オープン棚なら、見せる収納もできる
扉付き収納を付けず、棚だけを設ける方法もあります。
トイレットペーパーや小物をかごに入れて置けば、必要な物をすぐ取り出せます。
大きな収納家具より圧迫感が出にくく、トイレをすっきり見せやすいのもメリットです。
ただし、収納している物が見えるため、置き方によっては生活感が出やすくなります。
トイレットペーパーはかごへまとめる、掃除用品は見えない場所へ入れるなど、見せる物と隠す物を分けると使いやすくなります。

正面から見えない場所へ収納をつくる
トイレの形によっては、便器の横や後ろなど、正面から見えにくい場所へ収納をつくることもできます。
壁の一部を使って浅い収納をつくったり、便器横へ造作収納を設けたりする方法です。
トイレットペーパーや掃除用品を隠しながら、トイレ全体をすっきり見せられます。
ただし、壁の中には柱や配管、電気配線が入っています。
希望する場所へ必ず収納をつくれるわけではないので、リフォームでは既存の壁の状態も確認してもらいます。

よく使う物は、手が届く場所へ
収納量が十分でも、使いたいときに取り出しにくければ不便です。
便器に座った状態で予備のトイレットペーパーへ手が届くか。
掃除用品を使うたびに踏み台が必要にならないか。
扉を開けたとき、便器や体に当たらないか。
収納を決めるときは、入るかどうかだけでなく、取り出すところまで考えます。
よく使う物は手の届く位置へ、ストックは少し高い場所へ。
使用頻度によって置き場所を分けると、使いやすくなります。
トイレの中に全部置かなくてもいい
トイレ収納を考えていると、必要な物をすべてトイレの中へ入れたくなります。
でも、トイレットペーパーの買い置きや洗剤の詰め替えまで全部収めようとすると、それなりの収納が必要です。
毎日使わない物は、洗面室や廊下収納へ置いても構いません。
トイレには普段使う分だけ置き、残りは別の場所へ保管する。
こうすれば、収納を小さくできるだけでなく、トイレの中に余白も残せます。
トイレを広く使う考え方は、トイレを広く使うには?|便器前の広さ・ドア・手すりで詳しくお話ししています。
トイレ収納は、量と置き場所を一緒に考える
最低限なら、予備のトイレットペーパー1ロール。
使いやすさまで考えるなら、普段買っているトイレットペーパー1パック分、掃除用具、消臭剤や芳香剤、生理用品が入るくらいを目安にしておくと安心です。
さらに掃除用具を分けて収納できれば、出し入れもしやすくなります。
吊戸棚、手洗いカウンター下、キャビネット型トイレ、オープン棚、造作収納など、収納のつくり方はいくつもあります。
大きな収納をつくることより、必要な物が無理なく入り、使う場所から取り出しやすいことのほうが大切です。
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