洗面所では、ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシ、シェーバーなど、いくつもの電気製品を使います。洗濯機に加え、部屋干し中はサーキュレーター、冬は暖房器具を使う家庭もあります。
リフォームの打ち合わせでは、
「洗面所には、コンセントがいくつあれば足りますか?」
と聞かれますが、必要な数は、使う電気製品の数だけでは決まりません。電動歯ブラシの充電器は差したまま、ヘアアイロンは使うときだけというように、使い方が違うからです。
洗面所のコンセントは、差したままにする物、同時に使う物、必要なときだけ持ち込む物に分けると決めやすくなるため、今日は洗面所で使う電気製品を整理しながら、コンセントの数と位置、高さを考えてみます。
まず、洗面所で使う電気製品を書き出す
洗面台のまわりで使う物には、次のようなものが一般的ではないでしょうか。
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- シェーバーの充電器
- 電動歯ブラシの充電器
洗面室全体まで見ると、洗濯機や衣類乾燥機のほか、扇風機や暖房器具などの季節家電、部屋干しに使うサーキュレーターも対象です。
とはいえ、これらの数と同じだけ差込口が必要なわけではありません。洗濯機や充電器のように普段から差しておく物、ドライヤーやヘアアイロンのように使うときだけ差す物、必要なときだけ洗面室へ持ち込む物に分けてみると、必要な数が見えてきます。
差したままにする物から、必要な口数を決める
電動歯ブラシとシェーバーの充電器をつないだままにすると、二つの差込口は常に埋まります。そこへドライヤーを使うなら、もう一つ必要です。
朝、家族の一人がドライヤーを使い、もう一人がヘアアイロンを使うなら、さらにもう一つ必要になります。反対に、充電器を使うときだけ差す家庭や、身支度の時間が重ならない家庭なら、同じ差込口を使い回せます。
普段からつないでいる物と、朝に同時に使う物を数えると、必要なコンセントの数が分かります。
洗面化粧台にコンセントが付いている場合は、その口数も含めて数えますが、差込口が複数あっても消費電力の大きい電気製品を同時に使えるとは限らないため、表示されている使用可能な電力も確認が必要です。

洗面台まわりは、使う場所に合わせた高さにする
ドライヤーやヘアアイロン用のコンセントは、床から何cmと先に決めるのではなく、洗面台のカウンターや造作棚、鏡の位置に合わせます。
立ったまま無理なく手が届き、コードにも余裕がある高さが使いやすいでしょう。高すぎると毎回手を伸ばすことになり、低すぎるとコードが洗面ボウルや床へ垂れやすくなります。
わが家では、洗面台の横にオープン棚を造作し、床から約1100mmの高さにドライヤーとシェーバー用のコンセントを設けています。ドライヤーはコンセントへ差したままにしているため、棚から取ればすぐに使えます。
毎日のことなので、コンセントを抜き差しする手間がないだけでも便利ですよね。
ただし、電気製品や洗面化粧台の取扱説明書に、使用後は電源プラグを抜くよう書かれている場合は、その指示を優先します。
充電用コンセントは、置き場所と一緒に考える
電動歯ブラシやシェーバーの充電器を差したままにする場合、置く棚も必要です。差込口だけを用意すると、洗面台のカウンターに本体とコードが並んでしまいます。
鏡裏収納やキャビネットの内部にコンセントがある洗面化粧台なら、電動歯ブラシやシェーバーを収納したまま充電できます。造作洗面台であれば、オープン棚や収納の内部へ設ける案も検討できるでしょう。
その際は充電器の大きさも確認します。隣の差込口をふさがないか、棚へ無理なく置けるか、鏡や収納の扉を閉められるかまで見ておきます。
洗面台まわりに何を置くか整理したい場合は、洗面台の収納はどう考える?|鏡裏・引き出し・オープン収納も参考にしてみてください。
水栓や洗面ボウルへ近づけすぎない
立ったまま使いやすい高さでも、水栓や洗面ボウルのすぐ近くは、手を洗ったときの水滴やはねた水がかかり、漏電や感電につながるおそれがあるため避けます。
造作洗面台では、水栓や洗面ボウルとの位置関係も図面で確認します。コンセントへ水が直接かかりやすい配置になっていないかを見ながら、具体的な位置は施工会社や電気工事業者と相談して決めます。
洗面台のほかに、洗面室で使うコンセントも設ける
洗面台まわりとは別に、洗面室内にも一か所コンセントを設けます。部屋干しのサーキュレーターや冬の暖房器具など、必要なときに持ち込む電気製品に使うためです。
位置は、サーキュレーターや暖房器具を置く場所から決めます。離れているとコードが通路を横切り、脱衣や洗濯の邪魔になります。
一か所を兼用するのか、さらにもう一か所設けるのかは、二つを同時に使うことがあるかで判断します。
洗濯機を動かすなら、コンセントとアースも確認する
洗濯機を交換したり移動したりするときは、本体の寸法だけでなく、コンセントとアースの位置も確認します。
洗濯機を置いたあとも電源プラグへ手が届き、電源コードとアース線を無理なく接続できるかを見ておきます。水栓や給水ホースと重ならないことも確認します。
衣類乾燥機をあとから追加する予定があるなら、リフォームの段階で電源を準備できるか相談します。必要な電源や設置条件は機種によって変わるため、候補が決まっていれば取扱説明書や施工説明書を施工会社へ渡しておきます。
口数が多くても、同時に使えるとは限らない
ドライヤーや暖房器具は消費電力が大きく、一般的な15A・100Vのコンセントで使える電力は1500Wが目安です。
たとえば、LIXIL(旧INAX)の化粧ミラーキャビネットに付属するコンセントは、製品によって合計1000W、1200W、1300Wまでと上限が異なります。
これはメーカー品すべてに共通する数値ではありません。使う洗面化粧台の表示や取扱説明書で確認します。
そのため、二口あっても二台を同時に使えるとは限らず、ドライヤーを使いながら、同じコンセントで暖房器具や別のドライヤーを使えば、表示された上限を超えるおそれがあります。
壁のコンセントが別々でも同じ回路につながっている場合があるため、消費電力の大きな電気製品を同時に使う家庭では、口数だけでなく回路についても施工会社へ確認しておくと安心です。
必要な数は、差したままにする物と同時使用から考える
洗面所のコンセントは、数を増やすだけでは使いやすくなりません。使う場所から手が届くこと、水がかかりにくいこと、同時に使える容量があることまで見て決めます。
充電したままの物と、朝に同時に使う物を数える。そこへ洗面室内で使う一か所を加えると、必要な数が見えてきます。
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コンセントの位置を決めるときは、洗濯機や衣類乾燥機をどこへ置くかも関わります。本体が納まっても、水栓が当たる、扉を開けられない、搬入経路を通れないという問題が残るかもしれません。
次は、洗濯機・乾燥機は置ける?|寸法・防水パン・搬入経路の確認へ進みます。