家の前で口約束をする営業マン

リフォームの進め方 住まいのこと

リフォームの口約束は有効?|現場で起こる認識のズレとは

リフォームの打ち合わせをしていると、

「お願いします。」

「分かりました。進めておきます。」

そんなやり取りをすることがあります。

では、このような口約束だけでも契約は成立するのでしょうか。

結論から言うと、口約束でも契約が成立する場合はあります。

ただ、リフォームでは「契約が成立したかどうか」だけでは済まないことがあります。

今回は、口約束が有効かどうかだけでなく、現場ではその後どんなことが起きるのかをお話しします。


口約束でも契約が成立することはあります

契約というと、契約書にサインをして初めて成立するイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし法律上は、お互いが内容に合意すれば、契約が成立するケースがあります。

例えば、

「この内容でお願いします。」

「承知しました。」

というやり取りだけでも、契約として認められる場合があります。

そのため、「契約書がないから契約は成立していない」とは、一概には言えません。


「お願いします。」の一言で現場は動き始めることがあります

ここからは、現場の話です。

お客様から

「お願いします。」

と言われると、営業担当は「受注した」と受け止めることがあります。

すると、その裏では少しずつ工事の準備が始まります。

例えば、

  • 契約書や見積書の最終確認・作成
  • 現場監督への引き継ぎ
  • 腕のいい職人さんの日程調整
  • メーカーへの納期確認や発注
  • 工程表の作成

などです。

腕のいい職人さんは予定が早く埋まることもあります。

そのため、契約書の完成を待たずに準備を進めるケースも、現場では珍しくありません。


契約書がないことで、認識がズレることがあります

一方で、お客様は、

「まだ契約書を書いていないから、正式には契約していない。」

と考えていることがあります。

そのため、

「もう少し他社とも比較したい。」

「やっぱり今回は見送ろうと思います。」

「内容を少し変更したいです。」

と、まだ自由に判断できる段階だと受け止めていることもあります。

一方、営業担当は、

「工事をお願いされた。」

という認識で準備を進めています。

どちらかが間違っているわけではありません。

契約書がまだ交わされていないことで、お互いの認識にズレが生まれてしまうことがあるのです。


口約束が悪いわけではありません

ここまで読むと、「口約束はしない方がいい」と感じるかもしれません。

でも、私はそうは思いません。

急ぎの工事だったり、腕のいい職人さんの日程を押さえたりと、現場では口約束から話が進むこともあります。

だからこそ大切なのは、口約束をしたままにしないことです。

正式に工事をお願いするのか。

まだ検討中なのか。

工事の準備を進めてもよい段階なのか。

そうした認識を、お客様とリフォーム会社がお互いに確認しておくことが大切だと思っています。


私が思うこと

私自身、口約束から話が進む場面を何度も経験してきました。

ただ、そのまま曖昧な状態が続くと、お互いに「こう思っていた」という認識のズレが生じることがあります。

私が大切だと思うのは、口約束をしたら、その内容をできるだけ早く、お互いが確認できる形にすること。

本来であれば、その役割を果たすのが契約書です。

ただ、契約書の作成がまだ間に合っていなかったり、急ぎの工事で先に準備を進めたりすることもあります。

だからこそ、契約書ができるまでの間も、

「正式な依頼なのか」

「まだ検討中なのか」

といった認識を、お互いに確認しておくことが大切だと思っています。

もし口約束で話が進んだ場合は、

  • 正式なご依頼として進める認識で合っているか
  • 契約書はいつ交わす予定なのか
  • 工事の準備はどこまで進める予定なのか

この3つだけでも確認しておくと、お互いに安心して工事を進めやすくなります。

口約束を信用しないという話ではありません。

お互いに気持ちよく工事を進めるためにも、できるだけ早く認識をそろえること。

それが、お客様にとっても、リフォーム会社にとっても、安心してリフォームを進める一番の近道だと私は思っています。

-リフォームの進め方, 住まいのこと