リフォームの打ち合わせでテーブルの上に広がる図面やサンプル

リフォームの進め方 住まいのこと

リフォームでよくある失敗20選|現役リフォーム営業が「防ぐ方法」まで解説

はじめに

リフォームは、そう何度も経験するものじゃありません。

だからこそ終わってから、「あの時ちゃんと知っていれば…」と感じる場面が出てきやすい工事でもあります。

私は今もリフォームの営業として現場に関わっていますが、これまで多くのお客様の住まいづくりをお手伝いしてきましたし、自分自身も2回リノベーションを経験しました。

その中で強く感じるのは、後悔のポイントにはある程度“共通したパターン”があるということです。

リフォームは、正直に言うと100点満点にはなりません。

ただ、よくある失敗をあらかじめ知っているだけで、「やっておけばよかった」という後悔はかなり減らせます。

これから紹介する20の失敗は、どれも現場で本当によく出てくるものばかりです。

「これ、うちも当てはまりそうだな」

そんな感覚で読んでもらえたら、きっと役に立つと思います。


① リフォームの目的が曖昧だった

打ち合わせをしていると、「せっかくだから、この機会に。」という言葉をよく聞きます。

もちろん、その考え方が悪いわけではありません。

ただ、「何を一番良くしたいのか」が決まっていないまま進めると、途中でやりたいことがどんどん増えてしまいます。

収納も増やしたい。

キッチンも新しくしたい。

床も張り替えたい。

気付けば予算オーバー。

そんなケースは少なくありません。

リフォームは、「何を工事するか」より、「どんな暮らしにしたいか」を決めるところから始めると、満足度はぐっと上がります。

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② リフォーム会社選びで失敗した

会社選びは、本当に難しいと思います。

価格だけで決めるのも不安。

知名度だけで決めるのも不安。

実際、それだけで決めて後悔したという話もよく耳にします。

会社には、それぞれ得意分野があります。

マンションが得意な会社もあれば、水回りを専門にしている会社、デザイン提案が得意な会社もあります。

そして、意外と見落とされがちなのが担当者との相性です。

工事が終わるまで、何度も打ち合わせを重ねる相手です。

「この人なら相談しやすい。」

そう思える担当者に出会えることも、良いリフォームには欠かせない要素だと感じています。

▶ 関連記事:リフォーム会社って何が違う?|自分に合う会社の選び方
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③ 相見積もりの比較方法を間違えた

相見積もりを取ること自体は、とても良いことです。

ただ、金額だけを見て判断してしまうと、本当の違いが見えなくなります。

例えば、一社は既存の床をすべてめくって下地まで補修してから新しい床を張る工事。

もう一社は、既存の床の上から新しい床を重ねて張る工事。

どちらも新しい床になりますが、工事内容はまったく違います。

設備のグレードや保証内容が違うことも珍しくありません。

比べるべきなのは金額ではなく、「何に、いくら掛かっているのか」です。

そこまで確認すると、見積書の見え方が大きく変わってきます。

▶ 関連記事:相見積もりは何社が正解?
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④ 見積書を理解しないまま契約した

見積書は、金額だけ確認して終わりにしてしまう方も少なくありません。

でも、後から追加費用のご相談になるケースを見ると、原因は見積書に書いてあることがほとんどです。

「一式」

「別途工事」

「諸経費」

こうした言葉が分からなくても大丈夫です。

遠慮せず、「これは何ですか?」と聞いてください。

説明できない担当者はいません。

分からないまま契約するより、一つ確認する方が、あとで安心できます。

▶ 関連記事:見積書の「一式」とは?現役営業が見るポイント
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⑤ 契約前の確認不足

工事が決まると、どうしても気持ちは完成後の暮らしへ向きます。

新しいキッチン。

新しいお風呂。

楽しみですよね。

だからこそ、最後の確認を急いでしまうことがあります。

工事範囲。

保証内容。

追加費用が発生する条件。

完成イメージ。

この辺りは、「たぶん大丈夫。」ではなく、「ちゃんと確認した。」という状態で契約することをおすすめします。

後悔する方の多くは、確認不足というより、「確認したつもり」だったケースがほとんどです。

▶ 関連記事:リフォーム契約前に確認したいこと|見積書と一緒に最後に見てほしいポイント
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⑥ コンセントが足りなかった

お客様から一番相談を受けるのは、実はコンセントかもしれません。

打ち合わせでは、「これだけあれば十分ですね。」と決めたはずなのに、住み始めると「あ、ここにも欲しかった。」が出てきます。

家具を動かしたり、新しい家電を買ったり、暮らしは少しずつ変わっていくからです。

今の暮らしだけで考えるのではなく、「数年後はどう使っているだろう。」と少しだけ想像してみると、必要な場所が見えてくるかもしれません。

コンセントは、多すぎて困ることより、足りなくて困ることの方が圧倒的に多い設備です。

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⑦ 収納が足りなかった・使いにくかった

収納というと、広さや量に目が向きがちです。

でも、住み始めると「どこにあるか」の方が大事だったと気付くことがあります。

例えば、食品庫。

広くてもキッチンから遠ければ使いづらいですし、反対に少し小さくても、動線が良ければ毎日の家事はぐっと楽になります。

収納は、「しまえるか」ではなく、「使いやすいか」。

この視点で考えると、完成後の満足度は大きく変わります。


⑧ 下地を入れておけばよかった

私もキッチンのカップボードの上には、あえて棚を付けませんでした。

その時は収納も足りていたので、「まあ、いらないかな」と思っていたんです。

ところが実際に暮らし始めてみると、お酒をちょっと飾りたくなったり、お気に入りの器を並べたくなったりして、「やっぱりここに棚があればよかったな」と感じるようになりました。

結局あとから固定棚を付けることになったのですが、そのときに下地が入っていなかったので、思ったより工事が大変になってしまいました。

棚を付ける「かも」。

フックを付ける「かも」。

室内物干しを吊る「かも」。

そんな場所は、迷ったら下地だけでも入れておくことをおすすめします。

使わなければ、そのままです。

でも、「やっぱり付けたい。」と思った時、きっとやっておいて良かったと思えるはずです。

▶ 関連記事:現役リフォーム営業でも「やっておけばよかった」と思うこと5選
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⑨ 照明計画をもっと考えればよかった

照明は、部屋を明るくするためのものですが、それだけで考えると少しもったいないかもしれません。

よくあるのが、シーリングライトだけでまとめた結果、部屋全体がのっぺりして見えてしまうケースです。逆に、すっきりさせようと照明を減らしすぎて、夜になると手元が暗くて不便だったという声もあります。

同じ部屋でも、光の当て方や数が違うだけで、雰囲気はかなり変わります。

「どんな部屋にしたいか」だけでなく、「夜はそこでどう過ごすか」まで少し想像しておくと、あとからの違和感はかなり減らせます。


⑩ 建具選びで失敗した

建具は毎日何度も開け閉めするものなので、意外と暮らしやすさに直結します。

開き戸は気密性が高くてデザインの自由度も高い一方で、ドアを開けるためのスペースが必要になります。

引き戸は開けっぱなしにしても邪魔になりにくく、小さなお子さんやご高齢の方にも使いやすいのがメリットです。ただ、壁の中に引き込むタイプだと、あとから間取りを変えにくいこともあります。

どちらが正解というわけではありません。

見た目だけで選ぶのではなく、「自分たちの暮らし方に合っているか」で考えるのが一番大事です。


⑮ 掃除のしやすさまで考えていなかった

リフォームの打ち合わせでは、どうしてもデザインや色に目が向きます。

それは当然のことです。

でも、実際に暮らし始めると、毎日向き合うのは掃除でした。

凹凸のある建具。

飾り棚。

オープン収納。

どれも素敵に見えて選んだものですが、その分ホコリがたまりやすかったり、ひと手間増えたりすることがあります。

一つひとつは小さなことです。

でも、その小さな積み重ねが、暮らしやすさにつながっていきます。

デザインだけでなく、「掃除はしやすいかな。」という視点も少しだけ持っておくと、住み始めてからの満足度は変わってきます。


⑯ 工事中に現場を見なかった

ここまでご紹介した失敗は、住み始めてから気付くものがほとんどです。

ただ、一つだけ。

工事中だからこそ防げる後悔もあります。

図面では気にならなかったコンセントの位置。

棚の高さ。

照明の位置。

実際の空間に立ってみると、「もう少しこっちが使いやすそう。」と思うことがあります。

毎日現場へ行く必要はありません。

もし時間が取れるなら、一度だけでも足を運んでみてください。

その一度で済んだ修正が、完成後の「やっぱり」を防いでくれることもあります。

▶ 関連記事:リフォーム後に追加工事をお願いできる?|よくある相談を解説
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⑰ 追加工事になってしまった

住み始めると、

「ここに棚が欲しい。」

「コンセントを一つ増やしたい。」

そんな気持ちになることがあります。

もちろん、追加工事で対応できるケースも少なくありません。

ただ、完成後になると、クロスを補修したり、職人さんを改めて手配したりと、工事の規模以上に手間や費用が掛かることがあります。

「今は使わないけれど、将来使うかもしれない。」

そう思う場所は、最初の工事で下地や配線だけでも準備しておくと安心です。

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⑱ 引き渡しで確認しなかった

工事が終わると、ほっとします。

ようやく新しい暮らしが始まる。

そんな気持ちになる方がほとんどです。

だからこそ、最後の確認は少しだけ丁寧にしてみてください。

建具はスムーズに動くか。

設備の使い方は分かったか。

キズや汚れはないか。

気になることがあれば、その場で伝えておく方が安心です。

引き渡しの日は、施工会社と一緒に確認できる最後の機会でもあります。

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⑲ 家事動線を考えていなかった

間取りを考える時は、部屋の広さや収納に目が向きがちですが、実際に暮らし始めると、気になるのは毎日の動きです。

パントリーから食材を取り出して、キッチンへ運ぶ。

バルコニーで洗濯物を干して、取り込んで、しまう。

どれも特別なことではありません。

でも、その何気ない動きを毎日繰り返すうちに、「もう少し近ければ。」「こっちにあれば。」と感じる場面が少しずつ出てきます。

図面を見る時は、「朝起きてから夜寝るまで」を頭の中で一度歩いてみてください。

実際に暮らしている自分を想像すると、図面だけでは気付かなかったことが見えてくるかもしれません。


⑳ 「完璧なリフォーム」を目指してしまった

「これで完璧。」

そう思って完成した家でも、暮らしは少しずつ変わっていきます。

昨日まで必要なかったものが必要になることもあります。

反対に、「絶対に必要。」と思っていたものを、ほとんど使わなかったということもあります。

家は、完成した日が一番いい家ではありません。

暮らしながら、自分たちらしい家になっていくものです。

だからこそ、未来の暮らしを100%想像することはできません。

大切なのは、失敗をゼロにすることではありません。

「あの時、知っていれば。」と思う後悔を、一つでも減らしておくこと。

私は、それが満足度の高いリフォームにつながると思っています。

この記事が、そのきっかけになれば嬉しく思います。


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