洗濯機から出した衣類を、その場でハンガーに掛ける。乾燥機から出したタオルを、隣の作業台でたたむ。ここまで洗面室でできれば、洗濯物を抱えて行き来する回数は減ります。
洗濯は、洗って終わりではありません。干す、取り込む、たたむ、しまうまで続きます。そのたびに、洗濯かごへ戻したり、空いている台へ置いたりしていると、小さな手間が積み重なります。
最近は、洗うところから収納までを一か所にまとめたランドリールームも見かけます。ただ、作業台や物干し、収納をまとめるには、それだけの広さが必要です。
洗濯機の近くでハンガーに掛けられ、乾いた衣類を置く場所があるだけでも、洗濯物を持ち替える回数は減ります。
今日は、洗濯機を起点に、洗濯物を集める場所、干す場所、たたむ場所、しまう場所の順に、洗濯動線を考えてみます。
洗濯機や乾燥機を置けるかどうかは、洗濯機・乾燥機は置ける?|寸法・防水パン・搬入経路の確認でお話ししています。
洗濯動線は、洗濯機を起点に考える
まずは、普段の洗濯作業を順番に並べます。
- 脱いだ衣類を集める
- 洗濯機へ入れる
- ハンガーに掛ける、または乾燥機へ入れる
- 乾いた衣類を取り込む
- たたむ、家族ごとに分ける
- 収納へ戻す
この順番を間取り図の上でたどり、移動した場所だけでなく、洗濯物を床や空いている台へ置いた場所、洗濯かごへ戻した場所も確認します。
今の洗濯作業を順番に書き出すと、どこで洗濯物を置き直し、どこを何度も往復しているのかが分かります。
洗濯物を集める場所は、着替える場所から考える
家族が脱衣室で服を脱ぐなら、洗濯機の近くに洗濯かごを置くと、その場で入れられます。
寝室や各自の部屋で着替えることが多い家庭では、部屋ごとにかごを置く方法もあります。各自が洗面室まで運ぶのか、まとめて回収するのかによって、かごを置く場所も変わります。
色柄物やおしゃれ着を分けて洗うなら、最初から二つか三つに分けて入れられるかごが便利です。一つのかごへ集め、洗濯機の前ですべて出して仕分ける作業を減らせます。
洗濯かごの置き場所は、洗濯機の横だけで決めず、家族が衣類を脱ぐ場所から考えましょう。
外干しは、洗面室でハンガーに掛けてから運ぶ
バルコニーや庭へ干す場合は、洗面室で衣類をハンガーに掛けてから、まとめて外へ運べます。
洗濯機の近くに物干しバーがあれば、衣類を一枚ずつ取り出し、その場でハンガーに掛けられます。空のハンガーも近くへ収納しておけば、別の部屋まで取りに行く必要はありません。
外へ出てから一枚ずつ掛けるより、暑い日や寒い日にバルコニーで過ごす時間も短くなります。
乾燥機を使っても、ハンガーに掛ける場所は残しておく
乾燥機を使えば、洗濯物をバルコニーまで運ぶ工程はなくなります。乾いた衣類は、洗面室でたたんでから収納へ運べます。
ただ、縮みや型崩れが気になる衣類まで、すべて乾燥機へ入れるわけではありません。洗濯機から出したときに、乾燥機へ入れるものとハンガーに掛けるものを分けます。
そのため、乾燥機を設置しても、洗濯機の近くに仮吊りできる場所があると便利です。乾燥機へ入れないシャツやニットを、その場で掛けられます。
乾燥機から出した衣類をすぐにたためないこともあります。扉の前に洗濯かごを置けるか、隣の作業台へ載せられるかまで考えておくと、洗濯物を床へ置かずに済みます。
作業台は、たたむ場所と一時置き場になる
洗面室に余裕があれば、作業台を設けると、乾燥機から出した衣類や外から取り込んだ洗濯物をその場でたためます。
靴下を組み合わせる、家族ごとに分ける、タオルを重ねる。作業台があれば、洗濯かごのなかを探したり、別の部屋へ広げたりせずに済みます。
すぐにたためないときは、乾いた衣類の一時置き場にもなります。洗面台のカウンターへ洗濯物を置かずに済むため、手洗いや身支度の邪魔にもなりません。
作業台の幅と奥行きは、置ける広さから決めるだけでなく、そこで何をしたいかも考えます。たたむだけなら、普段使っているタオルや衣類を実際に広げてみると、必要な大きさをつかみやすくなります。
一方で、作業台を設けたことで通路が狭くなったり、洗濯かごを置けなくなったりしては本末転倒。洗濯機の扉や収納の引き出しを開けても、人が立って作業できる場所は残しておきましょう。

作業台が難しければ、仮吊り用の物干しバーを設ける
洗面室が狭く、作業台を置けなくても、天井や壁に取り付ける物干しバーなら取り入れやすいですね。
衣類を掛ける場所は、物干しバーを中心に、前後合わせて50cmほどの奥行きを見ておきます。壁や収納扉、洗面台と重ならない位置を選びます。
高さは、家族が背伸びせずにハンガーを掛けられる位置が基本。丈の長い衣類の裾も、洗濯機や洗面台にかからない位置が理想です。
天井へ取り付ける場合は、照明の位置も一緒に決めます。物干しバーとダウンライトが重なると、掛けた衣類が光を遮り、洗面台や作業台へ影が落ちます。物干しバーの真上を避け、吊元やハンガーとも重ならない位置へ照明をずらします。

洗濯動線は、洗濯物を置き直す回数を減らす
洗う、干す、たたむ、しまうを一か所へまとめれば、移動は少なくなります。ただ、そのためには、作業台や物干し、収納を設ける広さが必要です。
今の洗濯作業を順番にたどり、洗濯物を何度も置き直している場所を探してみましょう。ハンガーを掛ける場所として物干しバー、たたむ場所や一時置き場がなければ作業台を検討します。
乾いた衣類を各部屋へ戻すなら、家族ごとにかごを分け、一度で運べれば十分です。移動をすべてなくすために洗面室を広げ、ほかの収納や居室が狭くなっては、家全体が使いにくくなります。
洗濯動線は、洗面室だけで完結するかではなく、洗濯物を途中で何度置き直すかで考えます。
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洗面所をリフォームするときは、工事中に洗面台や洗濯機を使えない期間も確認しておきたいところです。
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